産業保健師への転職

【産業保健師】悲観する必要なし!産業保健師の転職時における募集条件の考え方

転職先を決める時に必ず確認しなければいけないのが募集条件(応募資格)です。

これは企業が求める最低限の経歴やスキルが記載してあり、これに該当しない場合は応募してもほぼ確実に落とされてしまいます。

産業保健への転職を考える際、この募集条件をみて挫折してしまう方は少なくないと思います。

元々産業保健師の募集が少ない上に、「産業保健経験者」を募集している場合が多いので、「未経験者可」の応募先が非常に少ないです。

競争率が高いとなれば、自信がなくなるのは当然のことでしょう。

諦める必要はありません。諦めたらそこで試合終了です。

保健師の募集条件は厳しく見えがちですが、見方を変えれば、あなたも募集条件を満たしている可能性が十二分にあります。

今回は募集条件について具体的に何を指しているのか、考え方についてをお伝えします。

条件に満たしていない現役保健師・看護師はたくさんいる

産業保健師を新規で採用するとなると、採用担当者の考え方としては現職者の方と同等のスキル(即戦力)を求めてしまいがちです。

しかしこれは初心者や経験者にも無理がある話です。

産業保健活動は「石の上にも10年」と言われています。これは10年くらい年月をかけないと産業保健活動が有益になりませんよということです。

10年かけてやっと現場のことを知り、お互いの人間関係を築き、求められていることを知り、企業に貢献する。

企業は即戦力を求めがちですが、「石の上にも10年」と言われる産業保健活動において即戦力を求めるのはややナンセンスです。

つまり本当に企業が求める募集条件に満たしていない看護師・保健師の方が圧倒的に多いということです。

そこでやるべきことは、「私には伸びしろがある」「即戦力になる」「すぐには辞めません」と自分を信じてアピールすることです。

自分に自信を持つのは難しいかもしれません。しかしこの文章を読めば、「私もいける気がする」と前向きになれるかと思います。

具体的な募集条件の内容と考え方はこれから説明していきます。

看護師経験が長いほうが有利⁈

よく勘違いしてしまうのは、看護師経験が長い方が実績をたくさん積んでいるから有利と思ってしまうことです。

しかし、企業が求めているのはあくまで募集条件に満たしているかどうかであり、看護師として一通り経験しているのであれば、それ以上は求めないことがあります。

経験年数が短い人でも慌てる必要はありません。

実際私が転職を始めたのは看護師3年目の頃であり、応募要件によく記載されている「臨床経験3年以上」の枠をギリギリ満たしたことでなんとかなっています。

もちろん実績を積んでいることはとても大きなメリットとなります。長く勤めた事によって何を得られたかと言うのを具体的に説明すると良いでしょう。

マナーについて

マナーは信頼関係を構築し、お互い気持ち良く仕事をする上で重要な行動です。

マナーは今から意識することで身につくことができます。

意識する内容は挨拶、言葉遣い、身だしなみ、笑顔です。

これらは普段の業務で意識できているのであればバッチリですし、そうでない方は「常に人から見られている」という意識を持つことで改善が見込めます。

ちなみに私は全くマナーが身についていませんでした。すっぴん、タメ口、大雑把、猫背、疲れた顔…そうなる理由はたくさんありましたが、患者からも病棟メンバーからも看護師としての信頼はされにくく「採血大丈夫?」「それ本当?」などよく言われていました。

転職活動を始めてからは、せめて薄化粧と背筋を伸ばして仕事をするよう心かけました。今でもマナーは日々勉強しています。

マナーについては産業保健師の道でなくても社会人として大切な部分ですので、意識しておきましょう。

積極的な声かけとは?

「積極的はコミュニケーションをとれる」のは言い換えると、あなたから気軽に

「最近調子はいかがですか?」

と、分け隔てなく言える人です。

会社の中で顔色悪い人や疲れた顔をした人、あるいは元気いっぱいの人に気づいて声をかけられますか?ということを企業は求めています。

あなたは病院で体調悪い人の顔を毎日見ていて、患者に変化があるかを毎日アセスメントしているので、会社の中にそういう人がいたら必ず気づく事ができます。

体調が悪い人は医療職であるあなたからの声かけを首をながーーーくしてそわそわしながら待っています

そのニーズに応える事ができそうならば「積極的にコミュニケーションをとれる」と言って良いでしょう。

一般的なPCスキルとは?

募集条件は「一般的なPCスキルがある」事がよく求められます。

確かに産業保健師の仕事はあなたの想像以上に事務作業が多く、一日中座りっぱなしもざらにあります。

一般的なPCスキルとはどの程度かというと、以下の内容になります。

具体的なPC作業

  • メールやチャットなどのやりとり
  • zoomなどのリモート会議への出席
  • 健康診断のデータを集計する(フィルター検索、COUNTなどの関数、平均値・中央値などの算出)
  • 有所見者の割合や分布について表を作る(簡単なマクロ作成、グラフ作成)
  • 改善方法や健康教育の資料を作る(PowerPointで資料作り)
  • 通知文章や送付書などの書類作成(Wordで読みやすく記載)

要は「健康診断のデータを集計して、有所見者の割合とその要因を挙げて、改善するための方法をわかりやすく提示することができる」程度です。

例えばExcel は難しい関数を使う必要は決してありません。最低限、Excelで四則計算さえできれば大丈夫です。

今までやったことないよ〜

そんな方でも「ネットなどで調べれば何となくできそう」という気がするのであれば「一般的なPCスキルは身についている」と考えて大丈夫です。

自ら行動できる人

「自ら行動できる人」は今まさに転職という行動をしているあなたのことです。

転職サイトに登録したり情報収集をしたりしているのは、自分の現状を変えるために行動しているということです。

それに、強い目的意識があるからこそ、まだ有名でもないこのブログに辿り着いたのではないでしょうか?(笑)

また、仕事ではなくても、自分の趣味に対する行動力はどうでしょうか?

推し活に全てを注いでます

あなたには好きな事があり、それに対してアクションをとっているならば、その動力を仕事に活かせる可能性が大いにあります。


採用側が求めていること

採用担当者は、せっかく採用するなら企業に対してベネフィット(良い影響)がある人を選びたいと思っています。

書類や面接では、あなたにどんな良い所があるかどうかは完全にはわかりません。だからこそあなた自身が

私は御社にとって良い影響を与えうる存在です。

胸を張って言えたならば、すでに企業にとってベネフィットがあると強く印象付けることができるでしょう。

未経験であろうが無かろうが、私にもやればできると思う!と自分を信じていきましょう!

それでも落ち込んでしまった場合は以下の記事も参考にしてみてください。


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