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私は産業保健師として5年勤務しており、充実した毎日を過ごしておりますが、産業保健師になってから全てが順風満帆だったわけではありません。
今回は転職時期〜産業保健師の現在までのしくじりを恥ずかしながら大公開していきます。
どうか私と同じ失敗を犯さないようにあなたもご注意ください。
しくじりの内容
私のしくじりは以下の通りです。
しくじり一覧
- 病棟勤務からの癖で社員にタメ口
- 自己主張が激しくて引かれた
- 上司を通して依頼をしていなかった
- PCで遊んでいるのがバレた
- 課長にきつい一言を言ってしまった
- 寝てたらバレた
- モテまくって調子に乗った
うわ〜やばいのいっぱいある
それでは一つずつ詳しくしくじりを見ていきましょう。
病棟勤務からの癖で社員にタメ口
転職してすぐは、緊張感があったので敬語で話していましたが、2〜3ヶ月後くらいには既にタメ口で話す事が多くなりました。
とある日もある社員に「えっとね〜〇〇じゃないかなあ?」などと何気なく言ってしまったのですが、実はその社員は社長だったことが後になってわかり、完全にしくじってしまったと思いました。
その他にも「この人偉い人だったんだ…」と後になってわかる事が多々あり、偉い人に限らず、様々な人に無礼をはたらきまくりました。
言葉遣いについては社風や関係性によって変わってきますが、保健師という立場では信頼感を持ってもらうためにも敬語に統一するべきでしょう。
産業保健師は敬語に統一しましょう。(2度目)
自己主張が激しくて引かれた
転職して半年経った頃、勤めていた現場ではメンタルヘルス対策があまりなされておらず、パワハラが蔓延している事に気づきました。
なんとか気づいてほしいと思い、安全衛生委員会や張り紙などでメンタルヘルスの改善を求むことを続けていましたが、管理職からは煙たがれるばかりで周りからの支持が得られませんでした。
というのも、管理職の立場を理解せずに「ラインケアとは〇〇であるべきだ」と言っていたり「パワハラ蔓延してます」と喚起していたり、あたかも管理職を責めているような内容だったからです。
相手の立場から考えたら「何この看護師(部外者)は俺たちの苦労をわかってもないのに偉そうなこと言っちゃってるの?」となるわけです。
改善を求める場合、まずは状況をよくよく理解して、相手の話を聞く事から始まります。
うんうんそうだね〜わかるわ〜。本当に〇〇さんよく頑張ってますよしすごいですよね。私にはできないかも〜。
こんな感じでゴマをめちゃ擦りまくるのです。ヨイショしていくのです。
相手の困り感や課題に対して寄り添うことが何より大切であり、寄り添う気持ちがないと、いくら正論を言っても誰も聞いてくれないのです。
重要な課題に対しては、すぐには解決しようとせずに慎重に対応していきましょう。
上司を通して依頼をしていなかった
健康イベントを準備している時、たまたま仲の良い従業員が通りかかったため、「今度一緒にこの仕事を手伝ってほしい」と依頼しました。
本人は快諾してくれましたが、しばらくするとその上司から連絡がありました。「その従業員は別の仕事をしている。頼むなら上司である自分を通してからやり取りをしてくれ」と怒り口調で言われてしまいました。
また、私から「新入社員面談があるから来てください」と新入社員に直接声をかけました。新入社員は来てくれたのですが、その上司は新入社員面談がある事を知りませんでした。上司は突然新入社員がいなくなったと思い、探し回ってしまい騒動になってしまいました。
従業員は組織の中で働いています。他部署間とのやりとりを行う際は、上司の責任が必ずついてきます。
自由度の高い職場なら本人とのやり取りで良いのですが、工場や縦社会が強い職場では、上司の指示がないと動けません。
そのため報告や連絡のルートや社内組織図は、あらかじめしっかり頭に叩き込んでから行動しましょう。
PCで遊んでいるのがバレた
産業保健師は会社のパソコンやスマホを使います。
仕事がヒマな時、仕事と全く関係のないwebサイトを閲覧しまくっていたら、システム管理部から注意されました。そりゃそうですよね。
大企業ではセキュリティ対策の部署が必ずあり、webサイトのログ監視(履歴確認)が常になされています。
別会社のログ監視係の知人曰く「仕事していない人はすぐわかるよ。独身男性の『30代 未婚』の検索履歴とかググってるのよく見るもん」とのこと。
報告基準は企業によって様々だと思いますが、閲覧履歴に問題があった場合は必ず見つかってしまいます。
そのため、会社のパソコンは検索履歴には十分注意しましょう。
課長にきつい一言を言ってしまった
ある社員が課長からのパワハラを受けて休職に至ってしまったときです。
その課長は休職した社員に対して「あいつは俺の言う事を聞かないし、仕事も全然できない。休んだ意味がわからない」など色々言っていました。
そのため私が「課長の言う事を聞かないのは、課長が人の話を全く聞かないからです。休んだのはあなたが原因ですよ。」と直接きっぱりいってしまいました。
その日から課長にすれ違い様に挨拶しても無視されたり裏で悪口を言われてしまいました。
私の言った事は間違いではないと思うのですが、もっと柔らかい言い方をすれば良かったと思っています。
寝てたらバレた
妊娠中や生理前は何をしても眠い時があります。
特に妊娠初期は夜も約8時間睡眠していたのに、仕事中もカクカク寝てしまう日々が続いていました。
ある日机に突っ伏して寝ていたら声をかけられてしまいました。「眠いなら休めば?」とその時は優しく声をかけてくれていましたが、その翌日に安全衛生委員会に出席した際にも大勢の前で寝ている所を晒してしまいました…
妊娠している事は全員に言っているわけではないので、知らない人からみれば「看護師寝てるよ、態度悪〜」「人の体調を管理する側の人間が自己管理できてないの?」となるのです。
病院で働く看護師の中には、すこぶる体調が悪いのに出勤している人いましたよね?(私です)
病院では休めない風潮がかなり強く、もちろん企業の中にも同じような環境の職場もあります。
しかし体調が悪い時、仕事のパフォーマンスが大きく低下していると思ったら、自分のためにも仕事のためにも風評被害に合わないためにも、無理せず潔く休んだほうが良いでしょう。
モテまくって調子に乗った
私が働いていた場所は製造業で男性が多く働いています。また、その職場の女性の平均年齢が約39歳の中で「20代女性看護師(彼氏無)」が入社してきた事はそこそこ衝撃的だったようです。
興味本位から熱をもった声かけなど様々あり、デートや飲み会も色々行って、めちゃくちゃ調子に乗っていました。
しばらくすると、上司から「私生活は何をするにも自由だが、従業員と遊びに行くと色んな噂が流れてしまうから気をつけてほしい」と言われました。
色んな噂については、何を言われていたのかは直接私の耳に届いたわけではないのですが、「看護師=遊び人=尻軽女」と思われると、一気にイメージダウンしていまいます。
女性としても評価されていることを意識しましょう。
他にもしくじりはたくさん…
他にもしょうもないしくじりは山ほどあります。
保健指導の約束をすっぽかす、仕事の飲み会で醜態をさらす、私が言った悪口がバレる等々…
抹消したい記憶ばかりあります。
しくじりから学ぶこと
私はいくつものしくじりを犯して学んだことは以下の点です。
1.あなたは健康のシンボル的存在
産業保健師は社員にとって健康のシンボル的存在です。
病院にいる時は大勢いる看護師のうちの1人でしたが、産業保健師は社内で唯一の存在として異彩を放っています。
あなたの発言や行動は常に周りから見られている事にまずは気づかなければなりません。
健康のシンボルとしていられるよう、セルフマネジメントを体現していく事が求められます。
このセルフマネジメントがなかなかに大変です。日頃から健康管理をしなければならないですし、従業員に対して下手に弱音をはくことができません。
この自分を律することは、産業保健師として働く上でとても大切なスキルになってきます。
2.あなたの発言・態度には重みがある
一般の人はあまり医療従事者と関わることがありません。
産業保健師の立場からの発言は、医者と同等の物として認識(誤解)されてしまうことが多々あります。それが時として人の行動や人生を左右させるほどの効力をもつことがあります。
「看護師に〇〇って言われた」という噂はよく従業員同士で話す事はあるそうで、それが話が人から人へと伝っていくうちに背ビレ尾ビレついた話になることもあります。
自分が発した言葉は良い影響を与えるとは限りません。
態度についても同様に強い影響力を持っているので、タメ語や雑に扱ってしまうと、医療職としてもそうですし社会人としても信頼されなくなります。
医療においては信頼関係はとても大切ですよね。
そのため、自分の発言や態度には常に注意し、病気や産業保健に関する情報のアップデートをし続ける必要があります。
3.あなたはあくまで「看護師さん」
私は「親しみやすいれんれん(看護師)さん」「会社で働く従業員の1人」を目標にして、社内に馴染めるよう色々してきました。
しかし、本当に親しい社員は別として、大多数は「看護師さん」としてしか見ていませんでした。
その会社の主役は従業員であり、産業保健師はあくまでサポーター的役割です。
サポーターとして大切な事は相手をよく理解し、一歩引いた立場から寄り添うことです。
産業保健師の立ち位置は企業と職場風土によって異なります。健康事業に対し一番前で主導権を握る場合もありますが、それは少数派といえますし、健康事業の目標は従業員により好ましい職場風土を形成することなので、やはり一歩引いた立場で寄り添う必要があります。
よくある立ち位置としては、健康管理はシステム化されているので医療職はそのついでに存在しているという場合がほとんどです。その風土を見極めて企業側からのニーズに応えていくのが大切です。
しくじったから今がある!
私のしくじりを踏まえた学ぶべきことは以下の通りです。
- あなたは健康のシンボル的存在
- あなたの態度・発言には重みがある
- あなたはあくまで「看護師さん」
これまで記載したように散々しくじって怒られたりもしましたが、なんやかんやで慕ってくれる人がいたり事業所と仲良くさせてもらっています。
失敗から学ぶこともありましたが、失敗せずに学べるのであれば自分へのダメージは最小限に済むのではないでしょうか。
どうか私と同じしくじりをしないよう、お気をつけてください。
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