産業保健師を目指してはいるけど、本当に目指すべきか悩んでいませんか?
産業保健師の仕事で調べてみても、保健指導だのメンタルケアだのは理解できるけど、いまいち楽しさが伝わらないですよね。
せっかく転職するなら、今よりも楽しくやりがいのある所で働きたいですよね。
この記事を読むと、産業保健師の魅力を知って、よりモチベーションアップにつながると思います。
今回は、私が実際に働いて感じた産業保健師の仕事の魅力について、実体験を含めて徹底的にご紹介します!
魅力とは
産業保健師の魅力は労働環境、仕事内容、その他の3方面からみることができます。早速ご紹介しますね!
1.労働環境
⑴ 夜勤がない
産業保健師は滅多な事がない限り夜勤はやりません。夜勤はやっている時はその大変さがあまり気づかないのですが、日勤だけになると夜勤は大変だった事を実感します。
日勤として規則的に働く事は、心身にも安定をもたらします。
夜勤がなくなった分お給料は下がりますが、心身の安定さのほうが将来的には大切かと思います。
⑵ 残業が殆どない
最近は病院でも働き方が改善されて、残業時間が減った所も多いと言われていますが、それでも残業時間外の労働ってありませんか?
例えばサークル発表の準備や症例研究、勉強会など、給料として反映されない時間はまだまだたくさんあるかと思います。
産業保健師の仕事は突発的には多い時もありますが、基本的に残業がない所が殆どです。残業があっても、しっかり残業手当を申請する事ができます。
余計な残業を減らしてワークライフバランスを充実させましょう。
⑶ 有給を取りやすい
あなたは、夏季休暇や年末年始の調整休暇、体調不良などの休暇以外で、私用のための有給を使った事がありますか?
今の仕事がシフト制なら有給を使うと言うよりも、あらかじめ休みを設定して、病棟責任者などに調整してもらっていたかと思います。
産業保健師は業務に差し支えなければ、自由に有給をとって良いのです。
平日しか行けないイベントや、ちょっと休むためなどでも大丈夫です。
有給については、使う事に抵抗を感じるかもしれません。しかし有給は当然の権利として一般企業では皆当たり前のように使っています。
自分の権利を正しく使っていきましょう。
⑷ 1人診療所は気楽
どこの病院でも必ず1人は苦手な人がいて、苦労した経験はあると思います。
1人で働くというのは、そういった人間関係のしがらみから解放されます。
もし社内に気まずい社員がいたとしても、自分の意思で、ある程度距離をとることができます。
1人という責任感や孤独感はあるかもしれませんが、1人で物事をすすめたいという人には向いていると思います。
⑸ 力作業や汚い作業などがない
看護師の仕事は9Kと言われる過酷な仕事です。
9Kとは…キツい、汚い、危険、給料が安い、帰れない、規則が厳しい、休暇が取れない、婚期が遅い、化粧ノリが悪い の頭文字を取った言葉
産業保健師の9Kはゼロではありませんが、看護師に比べて圧倒的に少ないです。
力仕事に関しても基本的にはありませんし、あったとしても男性社員がたくさんいる現場なら男性にお任せしてしまえば良いのです。
看護師と比べると確実に筋力が落ちるので、運動不足にならないように注意しましょう。
2.仕事内容の魅力
⑴ 丁寧に話を聴くことができる
看護師の時は時間に追われて、患者さんとのコミュニケーションが疎かになってしまうことがあります。
例えば、本当なら患者さんの話を聴きたいのに、点滴や術後対応、体位交換、ムンテラなど時間ごとに決まった作業のほうが優先度は高いため、つい後回しになってしまう事は多いかと思います。
産業保健師は時間に追われるというシーンはそこまでないので、保健室や面談室などの落ち着いた環境の中で、丁寧に話を聴くことができます。
丁寧に話を聴く傾聴支援はとても大切な仕事で、看護職としてもやりがいを感じられる仕事だと思います。
患者さんとしっかり関わりたいと思う方にはとてもぴったりだと思います。
⑵ 会話が通じる
入院患者さんはどうしてもご高齢の方が多く、コミュニケーションを行うには、大きな声でゆっくりと発言するのが基本です。
それでも認知症やせん妄状態だと会話が通じない事も多々ありますよね。
産業保健師は基本的に一般人なので、お互い普通の会話で普通に理解することができます。
もちろん中には聴覚障碍や発音障碍のある方を対応する事もありますが、少数派なので会話によるストレスというのは格段に少なくなります。
⑶ 看護師の意見として尊重される
病院に医療職がいるのは普通ですが、企業の中での医療職は珍しい存在です。
例えば普段病院に通わない人が、医療職と面談したりすると、その人にとっては特別な意見として重宝されたりします。
その他にも管理職や役員の方から意見を求められる機会も多くあります。
産業保健の見解で話をすると参考にしてくれる事もあるので、産業医や人事などの権威はありませんが、自分の知識と言葉が誰かにとって参考になることがあります。
⑷ 色んな疾患を診る事ができる
産業保健師は全ての疾患において予防的関わりから急変対応、リハビリ期や慢性期などあらゆる病気と広く関わります。
相談者の訴えから、何科に受診案内すべきかをアセスメントする必要があるので、看護師としての腕が問われる瞬間でもあります。
総合内科医に近い役割になることもあり、判断に迷う事は多々ありますが、早期発見と早期治療できた際は強い達成感がうまれます。
看護職のジェネラリストとして目指したい方にも向いていると言えます。
⑸ 頑張る人を長く関わることができる
産業保健の特徴は、対象者のそばで長く関わる事ができることです。
病院や市役所などと違い、働きに来る事が目的で来ているので、普段の様子をしっかり観察することができます。また、その人が会社を辞めない限りは関わりがあるので、長く経過を診ることができます。
また産業保健師の役割としてキャリア形成支援もあるので、若者や壮年期と一緒に未来について考えるのもとてもやりがいを感じます。
その中でも「持病があるけど、頑張っている人」「悩みが多い職場に立ち向かう人」「昔大変な事があったけど、今は重要な役職になった人」など、つい応援したくなったり、逆に勇気をもらえたりします。
このように、一人一人の人生に深い関わりを持つ事ができます。
3. その他
これは余談にもなりますが、産業保健師は仕事以外でもとても楽しい気分が味わえます。
⑴ OL気分が味わえる
これは働く場所にもよりますが、都心で働けばお昼はオシャレなランチを楽しむ事ができたり、オフィスで働くという環境を楽しむ事ができます。
仕事はPCが必須で個人情報を管理するので、自分専用のデスクや居場所が与えられます。自分のデスク周りに好きな物を置いたりなど、しっかり居場所があるのも嬉しいところです。
開放的な空気で仕事ができるので、日々の変化を楽しむ事もできます。
⑵ エリートとの出会いあり⁈
これも働く場所によりますが、産業保健師の職場は基本的に一流企業に付随した場所なので、高学歴な人が一定数存在します。
その他にも外部の取引先など人と出会う機会は多い職場なので、良い出会いに恵まれる可能性が高くなります。
ただし社内恋愛はあっという間に広がりますので、そこだけはご注意くださいね。
⑶ 女子力があがる
産業保健師は企業の中で、異質な存在であり、服装もユニフォームだったり白衣だったりと違う場合があるのでとても目立ちます。
今までは「病院の看護師の1人」として個人に見られる感覚はさほど無かったかもしれません。しかしこれからは「看護師(保健師)〇〇さん」として見られ評価されるので、嫌でも身だしなみに気をつけるようになってきます。
⑷ 自分を好きになれる
自分を好きになるというのは、すなわち「自分を認めて前向きになれる」ということです。
転職活動や実際に働くことを通して考えると、自分を好きになれる要素はたくさんあります。
例えば、大変だった転職活動をクリアしただけでも、すごく嬉しく感じるはずです。
その上、自分らしく好きな仕事で働ける幸せもあります。
これらの幸せは周りの力を得ながらも、自分自身で頑張った結果として現れていると思うと、「良く頑張ったね私」と認める事ができるのです。
結論:産業保健師は楽しい!
いかがでしょうか?産業保健師になると、自分のスキルを活かしながら、やりがいを持って楽しく働ける素敵な職種だと思いませんか?
実際に私は病棟看護師から産業保健師になって本当に良かったと思っていますし、1ミリも後悔していません。
この中で妬ましくも「いいな〜」と思ったら、ぜひ自分に置き換えて想像してみてください。
少しでもリアルに想像して、そのためにどうすれば良いかを考えていくとワクワクしますね。
あなたも産業保健師になる未来を想像して、近づいてみましょう!
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