履歴書や面接で必ず聞かれる事は志望動機です。必ず聞かれるからこそ1番悩むところではないでしょうか。
崇高な意志をもって産業保健師の道に臨んでいるのならまだしも、そうでなければ、何をどう書いていいのか悩む人は多いはずです。
実習時代のレポートを書くのに、一捻り加えるかどうかで無駄な時間を費やした私もめちゃくちゃ悩みました。
この記事を読むことで、志望動機の考え方について分かり、素直な気持ちでスラスラ書くヒントが見つかります。
それでは見てみましょう!
なぜ産業保健師を目指すのか?
まず考えるポイントは、なぜ病院から産業保健師への道に行くのかというところです。
ここでは素直な気持ちになって考えてみましょう。
あなたは転職サイトを開いている時点で今の現状に満足していないのではないでしょうか。
また、産業保健の仕事内容についてどのようにイメージしていますか?
看護学生の頃の実習でしっかりイメージできたなら良いほうでしょう。
しかし遠い昔の実習の記憶が薄ーくなってしまい、ネット検索した結果「日勤のみ」「高収入」「福利厚生充実」のイメージしか湧かないならば、産業保健師への志望動機はまさに「今より楽して稼ぎたい」の他ならないのでしょうか。
実際に楽して稼げるかという事については別の機会にお伝えしようかと思いますが、この本音をいかに立派な建前として伝えるかが大切です。
看護師は9Kの環境で働いている
看護師の職場環境は3Kではなく今は9Kと言われる時代です。
看護師の9Kとは
9Kとは、キツい、汚い、危険、過酷、帰れない、休暇がとれない、給料が安い、婚期が遅い、化粧ノリが悪い、それぞれの頭文字をとった造語のこと
私こんなにきついところで働いてたんだ…
もしあなたが9Kのうちどれかに満足していないから転職を検討しているのであれば、ぜひこの9Kをうまく言い換えて立派な志望動機にしてみましょう。
9Kを言い換えてみる
例えば9Kを以下のように言い換えてみるとどうでしょうか。
- 過酷
→コロナ患者を診て、重症化予防の必要性や健康に関する正しい知識を伝える必要性があると感じた
- 汚い、危険
→病院は常にお互いの安全を守るため医学的根拠に基づいて5Sを徹底していたから、その経験を活かしたい(5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、躾の頭文字をとった用語のこと)
- キツい、夜勤は嫌
→過労(夜勤)は健康に響くことを身をもって知ってるからこそ、働く人に注意喚起をしていきたい
- 帰れない・休暇がとれない
→ワークライフバランスの重要性を医学的根拠に基づいて説明し、働く人のQOL向上と生産性向上のサポートをしたい
- 給料が安い
→今後は実力成果主義の流れが強くなる世の中、企業で働く事で、自分の能力を如何なく発揮したい
- 婚期が遅い
→社会の第一線で働く人を健康面でサポートしたい
- 化粧ノリが悪い
→LGBTQや多様性を大切にする世の中、組織の中でもその人らしく働いていけるようサポートしていきたい
おお〜なんかそれっぽく前向きになってる!
ここで、言い換えるポイントは産業保健の目的である「労働に起因する疾病の予防」「労働者の健康の保持増進」「労働者の生産性の向上」「好ましい職場風土の醸成」を含めるようにしましょう。
本音こそが一貫性と説得力を生む
いかがでしょうか。言いがかりかもしれませんが、この9Kは不満の思いが強ければ強いほど説得力がうまれます。
面接担当者も何百人も面接していれば、上っ面だけで理由を記載していかどうか、本音と建て前を見抜く能力が身についています。
もし上っ面だけで理由を記載しているのがバレたりしたら、「中身がない人間」「取り繕う人」として評価されてしまうかもしれません。
大切なのは、志望動機に一貫性があるかどうかです。
転職活動は、冒頭でも申し上げたように本来「現職に不満があるから転職する」のが大多数の本音です。
その転職活動の本音は面接担当者もすでに把握しているため、「前職の何に不満があるのか」「これから何をしていきたいか」について前向きな言葉で記載できるかどうかが、成功の鍵とも言えるのではないでしょうか。
気持ちと行動にも一貫性が生まれて、良い志望動機になるでしょう。
記載方法
記載するなら以下の流れで記載すると良いと思います。
①病院で働いて感じたこと
②御社は○○で魅力を感じた
③自分の持っているスキルで貢献したい
こうすればあなたの本音からさほど乖離せずに、しかし意欲がとても高い人として見てくれるかもしれません。
とはいえ、志望動機の書き方はいくらでもあり、これはあくまで一例です。
他にも志望動機の書き方については以下の記事を参考にしてみてください。
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