産業保健師の選考には、書類選考と面接は必ずありますが、中には筆記試験や小論文、SPIを実施する企業もあります。
ここでは純粋な地頭勝負なのでチャレンジしてなんぼです。
この採用方法をとる企業は、一流企業で競争率が高いのが特徴です。
受験者のあなた側は結果がわからないのですが、採用担当者には形に残り点数として数値化されるので、面接試験や看護師としてのスキルに自信がない方はここで力を入れると大逆転勝利の可能性が高くなります。
私は地頭が良くない+殆どノー勉だったので、手応えゼロの記憶ははっきりあります。(もちろんそれらの企業は落ちました)
今回は私と同じ轍を踏まないよう、少しでも手応えを掴める方法についてお伝えします。
筆記試験は事前知識をつける
筆記試験の難易度は企業によって大きく異なりますが、大手企業ほど難易度は高くなる傾向にあると考えたほうが良いでしょう。
私が受けた試験問題の詳細は記憶にないのですが、試験内容の一部は企業に関する設問と時事問題がありました。
当時の私は対策も何もしていなかったので悲惨な結果でしたが、おそらく企業のホームページや採用試験について抑えていたらいくらか解けた可能性はあります。
時事問題については、企業の業種に因んだ内容をチェックしておくのが望ましいと思います。最低限チェックするべきは金融系や政治のニュースかと思います。
ポイント
企業に関する設問は、創立の成り立ちや企業理念、企業戦略に関することは最低限抑えておくべきかと思います。これらは概ねホームページで書かれている事が多いので、頭に叩き込んでおきましょう。
試験内容は企業によって異なりますし、その都度内容が変わるかもしれません。
ただ筆記試験を設置する企業は、おそらく新卒や既卒の一般職も受けている可能性があります。筆記試験の内容も新卒や既卒と同じ内容である可能性が非常に高いです。
そのため企業の採用情報は必ずチェックし、OBOGの情報などがあれば、そちらを参考にしておくと良いでしょう。
小論文は必ず練習する
小論文は必ず書く練習をしましょう。
理由は頭ではわかっていても小論文を目の前にすると書けなくなる可能性が大いにあるからです。また、手書きの文書作成する機会が減ると、漢字が思い出せず手が止まる事も多々あります。
私も筆がしばらく止まってしまい、書いては消してを繰り返して時間ギリギリで焦っていた記憶があります。
小論文を練習するためには、ネットで「小論文 例題」で検索すると良いでしょう。
ポイント
テーマは一般的に社会情勢について問われるのが多いので、筆記試験対策と兼ねてニュースを見ておく必要があります。
小論文を記述するポイントは、たくさんありますが、一番大切な事は以下の2点です。
1.何を聞かれているかを正確につかむ
設問に対してズレた解答をすると大幅に減点されます。問われている事と違うズレた意見を述べると、いくら良い内容でも減点となります。特に冒頭分がズレていると全てが狂いはじめるので、十分注意しましょう。
例えば「新型コロナ対策で一番大切なのは何か?」という問いに対して
「新型コロナは怖い病気です。なぜなら感染力が強いからです。」
と記載すると、新型コロナ対策についての意見が述べられておらず減点となります。
「新型コロナは予防が一番大切だと思います。なぜなら感染力がとても強いからです。」
このように何を問われているかを理解して、最初に提示すると、これから述べる文章もまとまりやすくなります.
2 .筋道に沿って説明する
小論文は、与えられた文字数でいかに自分の意見を筋道立てて説明できるかを問われています。そのため、以下の筋道に沿って説明すると良いでしょう。
①主張・問題提起
②理由1・問題分析
③理由2・解決提示
④結論
看護師は既に論理的思考は身についており、日頃からカルテやサマリなどの文章作成をしています。表現方法と社会情勢を掴めばすぐに上達すると思います。
それでも必ず練習しておいたほうが良いでしょう。
SPIは問題のクセを知る
SPIとは、端的に言えば「適性検査」の事です。応募者の性格や能力を測るためのもので、能力検査と性格検査があります。
能力検査とは
能力検査は、語学や計算問題などを出題し、一般常識や問題解決能力、ひらめき力などをテストします。概ね中学生〜高校生レベルの難易度で、いずれも「どうすれば合理的・効果的に解決できるか」というのが問われています。計算問題は単純ではないので、傾向を知る為にも問題集を最低1冊分は解いたほうが良いかと思います。
性格検査とは
性格検査は、書類や面接ではわからないパーソナルな部分をテストします。性格検査は勉強の必要性はありませんが、良い人をアピールすべく取り繕うと、「取り繕う性格」と結果でてくるので、あくまで素直な気持ちで解くのが良いでしょう。
SPIの悪い所は、解いた結果を知ることができない所です。
結果の良し悪しがわからないので、手応えしかわからないです。
また、出題量も人によって違います。
テンポよく解くことが求められますが、それでも時間が足りなくなるパターンも往々にしてありますので、やり切った感がないのが特徴的です。
7割程度解けた自信があるならかなり良いほうでしょう。
私は焦りやすい性格なのと計算問題が悲しいほど苦手(看護師国試の計算問題が何度解説読んでもわからないレベル)なので、SPI試験と非常に相性が悪く、ズタボロだったのはよくよく覚えています。
まとめ:とにかく勉強するべし
私の場合は当時、産業保健師の試験対策についての情報は皆無でした。
どうやって対策をとったら良いかわからず、SPIだけしか勉強していませんでした。
試験は全て残念な結果でしたが、対策をすればまた違っていたのではないか…と振り返ると思います。
中には対策をせずとも余裕でクリアできる人もいると思います。
しかし、この努力の形跡があるかないかで、次に受ける面接試験の心構えが違ってきます。
看護師として忙しい日々を過ごす中で試験勉強をするのは、かなり酷であることは間違いありません。
しかしその酷な道こそが産業保健師内定への近道になりますので、どうか頑張ってください。応援しています。
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